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【保育士試験】受験資格を分かりやすく解説!実務経験を積む方法

受験資格

保育士試験は大学、短期大学、基準を満たした専門学校以上を卒業していれば受験資格があります。大学中退でも2年以上在学し62単位以上修得した人は受験資格あり。それ以外の場合はそれぞれの基準を満たすことで受験資格が得られます。

それでは詳しく解説していきます。

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最終学歴から保育士試験受験資格を調べる

最終学歴から保育士試験の受験資格があるかどうかを調べます。卒業あるいは中退した学校の項目をご覧ください。

『学校』とは、「学校教育法に基づいた学校」をさします。
学校教育法に基づいていない学校もあるため、卒業した学校が受験資格の対象になっているか分からないときは直接学校に問い合わせましょう。

学校教育法に基づく学校以外を卒業した人や海外の学校を卒業した人は、保育士試験事務センターに確認しましょう。

問い合わせはこちら>>保育士試験に関するお問い合わせ|全国保育士養成協議会

大学

大学での専攻は保育に関係ない学部・学科でOK!どの専攻でも受験資格は得られます。

卒業

大学を卒業した人は受験資格があります。

≪必要書類≫「卒業証明書」 ※卒業した大学所定のもの

「卒業証明書」は「卒業証書」とは別のものです。

在学中

① 2年以上62単位以上修得済みの人は受験資格があります。

≪必要書類≫「在学期間・単位修得証明書」 ※保育士養成協会の様式アリ

② 今年度中に在学2年以上、62単位以上を取得する見込みがある人は受験資格があります。

≪必要書類≫「在学証明書」

※ただし、見込み受験した人は年度末(3月)までに2年以上62単位以上修得し履修済を証明する書類を提出しなければ、合格しても無効になります。

中退

① 2年以上在学し62単位以上修得した人は受験資格があります。 

≪必要書類≫「在学期間・単位修得証明書」 ※保育士養成協会の様式アリ

② ①の条件を満たしていない人は高卒の基準で判断します。

指定の様式で「在学期間・単位修得証明」が出せないときは、学校の証明印のある必要書類を提出します。

短期大学

学校教育法に基づいた学校で、修業年限が2年以上のものに限ります。
保育に関係ない学部・学科でOK。

卒業

受験資格があります。

≪必要書類≫「卒業証明書」 ※学校所定のもの

「卒業証明書」と「卒業証書」は別のものです。

在学中

① 今年度中に卒業が見込まれる人は受験資格があります。

≪必要書類≫「卒業見込証明書」 ※学校所定のもの

② ①の条件は満たしていないが、最終学年に在学していて年度中に卒業が見込まれる人は受験資格があります。

≪必要書類≫「卒業見込証明書」 ※学校所定のもの

※ただし、見込み受験した人は年度末(3月)までに2年以上62単位以上修得しなければ合格しても無効になります。

中退

短期大学に2年以上在学かつ62単位以上修得し中退した方は、受験申請前に必ず保育士試験事務センターに電話で連絡してください。

条件をクリアしていない場合は高卒の受験資格と同じ。

専修(専門)学校・各種学校

※学校教育法に基づいた学校で、修業年限が2年以上の学校に限ります。

保育に関係ない学科でOK。

卒業

受験資格があります。

※学校所定の証明書は不可!!

在学中

今年度中に卒業が見込まれる人は受験資格があります。

※学校所定の証明書は不可!
※卒業できなかった場合は試験結果が無効になります。

卒業、卒業見込みのない人・は高校卒業の基準で判断します。

高校 

高卒の人は卒業年度によって条件が変わってきます。

「卒業証明書」と「卒業証書」は別のものです。

1. H3.3.31以前に卒業した人

受験資格があります。

≪必要書類≫卒業証明書 ※学校所定のもの

2. 保育科をH8.3.31以前に卒業

受験資格があります。

≪必要書類≫卒業証明書 ※学校所定のもの

1.2. 以外の卒業

児童福祉施設で2年以上、2,880時間以上、児童等の保護または援護に従事した人は受験資格があります。

≪必要書類≫

それ以外は中学卒業と同じ条件になります

※『受験資格に該当する施設』と『知事認定があれば受験資格に該当する施設』はこちら(ジャンプ)

勤務証明書とは

保育士試験の受験資格条件を満たす施設で何年間、合計何時間、どんな業務に携わっていたかを証明する書類です。『勤務証明書』の作成は勤務先に依頼します。この証明書は合算もできるので、複数の施設で勤務したときはそれぞれの施設から発行してもらう必要があります。それぞれから『勤務証明書』を発行してもらわないといけないので、早めに準備しましょう。

中退

中学卒業と同じ条件になります

中学

児童福祉施設で5年以上、7,200時間以上、児童等の保護または援護に従事した人は受験資格があります。

≪必要書類≫「児童福祉施設勤務証明書」※指定の様式書類アリ

※「卒業証明書」は必要ありません
※『受験資格に該当する施設』と『知事認定があれば受験資格に該当する施設』はこちら

その他

通信制の学校や海外の学校を卒業した人は、受験申請前に保育士試験事務センターに問い合わせてください。

 公式HPはこちら>>一般社団法人全国保育士養成協議会

保育士試験受験資格に必要な勤務経験

大卒以上、または大学で必要条件を満たしている人以外は受験資格を得るために保育施設などでの勤務経験が必要です。

  • 高卒または高卒程度…2年以上+2,880時間以上の勤務経験が必要
  • 中卒または高校中退…5年以上+7,200時間以上の勤務経験が必要

勤務経験とは、児童福祉施設か知事認定が得られる施設で、子どもに直接かかわる仕事を言います。
対象施設で働いていても、事務員や調理員では経験として認められません。

保育士の資格がないのにどうやって働くの?

そう思う人は多いでしょう。
保育士等の資格が無くても、補助的なポジションで勤務経験を積むことができる施設はけっこう見つかります。

私が働いている保育園でも、保育士資格無しで働きながら保育士試験にチャレンジしている人がいますよ!

働く場所を探すときに注意すること

  • 『受験資格に該当する施設』または『受験資格認定基準に該当する施設』であること
  • 仕事内容が児童の保護または援護に従事する業務であること

この2つが重要です。

求人に申し込むときは受験資格を得ることが目的だということをしっかり伝えて就活をしましょう。各自治体には保育士・保育所支援センターが設置されています。施設に一つずつ問い合わせなくても、保育士・保育所支援センターで紹介してもらう方法もありますよ。

連絡先一覧はこちら>>保育士・保育所支援センター等の連絡先
※センターごとに支援内容が異なります。詳しくは各自治体の連絡先へ。

保育士試験受験資格に必要な勤務経験を積む方法

保育士試験の受験資格に必要な勤務経験を積むには、勤務経験として認められる施設で働く必要があります。

勤務経験として認められる施設は次の2種類です。

  • 児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設
  • 受験資格認定基準を満たす施設(知事認定が必要)

児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設

児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設は次の施設です。こちらは知事認定は必要ありません。

児童福祉施設勤務証明書(指定の様式)だけで受験申請できます。
複数施設勤務の場合は、合計して基準を満たす勤務期間になるよう、それぞれの施設ごとに証明書を作成してください。

※証明書類の氏名が異なる場合は、改名が証明できる戸籍抄本等が必要です。

勤務経験の対象となる児童福祉施設

  • 保育所(利用定員20名以上)
  • 保育所型認定こども園
  • 幼保連携型認定こども園
  • 児童厚生施設(児童館)
  • 児童養護施設
  • 助産施設
  • 乳児院
  • 母子生活支援施設
  • 障害児入所施設
  • 児童発達支援センター
  • 児童心理治療施設
  • 児童自立支援施設
  • 児童家庭支援センター

受験資格認定基準を満たす施設(知事認定が必要)

受験資格認定基準を満たしている施設であれば受験資格としての勤務経験が得られます。
この場合、受験を希望する都道府県知事の認定を受けるために、『受験資格認定申請』が必要です。

複数施設勤務の場合は、合計して基準を満たす勤務期間になるよう、それぞれの施設ごとに証明書を作成してください。
※証明書類の氏名が異なる場合は、改名が証明できる戸籍抄本等が必要です。

受験資格認定(知事認定)の申請方法はこちら>>受験資格認定(知事認定)の申請の仕方

受験資格認定基準に該当する施設

  • 認可外保育施設(認証保育園。認定保育園等含む)
  • 幼稚園(特別支援学校用地部を含む)
  • 小規模保育事業(小規模認可保育所等)
  • 幼稚園型認定こども園
  • 地方裁量型認定こども園(保育所型、幼保連携型認定こども園を除く)
  • 放課後児童健全育成事業(学童クラブ 放課後児童クラブ 学童保育等)
  • 家庭的保育事業(保育ママ等)
  • 居宅訪問型保育事業
  • 事業所内保育事業
  • 一時預かり事業
  • へき地保育(特例保育)
  • 小規模住宅型児童養育事業(ファミリーホーム)
  • 障害児通所支援事業(保育所訪問支援事業を除く)
  • 一時保護施設等
  • その他(放課後デイサービス、児童デイサービス、児童相談所、院内保育、企業主導型保育事業等)

働く前に施設のある都道府県の窓口へ電話して確認しましょう。

都道府県別問い合わせ窓口はこちら>>問い合わせ一覧(PDF9ページ)

受験資格認定の申請方法

受験資格認定は児童福祉以外の施設で働いたときに、保育士試験の受験資格として受験をする都道府県に申請します。
都道府県から『受験資格認定証』が届いてやっと、保育士試験の受験申請ができるようになるので、早くから準備をしておきましょう。

児童福祉施設なら受験資格認定証は必要ありません。児童福祉施設勤務証明書(指定の様式)だけで受験申請できます。

受験資格認定の申請から受験申請までの手順

  1. 働いた施設が認定基準に該当するか確認(施設のある都道府県に確認)
  2. 受験資格認定手続きの手順を確認する(受験する都道府県)
  3. 働いていた施設に『勤務証明書』の作成を依頼する
  4. 受験資格認定の申請をする(受験する都道府県)
  5. 都道府県から発行された『受験資格認定証』のコピーを添付して受験申請をする

申請書類のほとんどは原本の提出ですが、『受験資格認定証』はコピーです。原本を送らないように!

申請する時点で受験資格基準を満たしている必要があります。試験日までには基準を満たすから…、などと見込みで申請することはできません。

毎年
前期保育士試験の筆記試験は4月。申請は1月~2月初旬頃
後期保育士試験の筆記試験は10月。申請は7月頃

保育士試験の受験申請

保育士試験の筆記試験は前期(4月)後期(10月)の2回あります。受験申請は試験日の3カ月前には始まりますので、前期なら12月、後期なら6月頃から公式ホームページの情報をチェックしておきましょう。

保育士試験の情報はこちら>>全国保育士養成協議会ホームページ

毎年
前期保育士試験の筆記試験は4月。申請は1月~2月初旬頃
後期保育士試験の筆記試験は10月。申請は7月頃

令和5年からオンライン申請が可能

これまでは『受験申請の手引き』を郵送で依頼し、届いてからの申請でしたが、令和5年からは郵送に加えて『オンライン申請』がスタートしました。

郵送にかかる時間と費用が削減され、とても便利になりますね。

郵送で手続きする人は受験申請の手引きを送ってもらう手続きから始まるので、ぎりぎりにならないように注意しましょう。

毎年
前期保育士試験の筆記試験は4月。申請は1月~2月初旬頃
後期保育士試験の筆記試験は10月。申請は7月頃

良くある質問

以下は私がよく聞かれる質問です。そのほかの質問は保育士養成協議会の公式ホームページで見ることができます。>>全国保育士養成協議会Q&A

Q
年齢の制限はあるの? 
A

年齢の制限はありません。その他の受験資格を満たしていれば誰でも受験できます。

Q
保育と関係のない学部で受験資格はあるの?
A

保育と関係ない大学でも在籍年数、単位を満たしていれば受験できます。例えば工学部卒業でも受験できます。

Q
通信教育でも受験資格はあるの?
A

学校教育法に基づいた「大学通信教育設置基準」を満たしていれば受験資格があります。
保育士試験の通信講座などは受験資格になりません。

Q
専門学校でも受験資格はあるの?
A

学校教育法に基づいた学校で、修業年限が2年以上なら保育に関係ない専攻でも受験資格はあります。

Q
勤務経験は複数の施設で合算できるの?
A

複数施設の勤務経験を合算することができます。

このほかの詳しいQ&Aは公式ホームページへ。>>保育士試験Q&A|全国保育士養成協議会

まとめ

受験資格に勤務経験が必要な場合、経験値を積むために働く施設がどこかで受験申請に必要な書類が違ってきます。

児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設…児童福祉施設勤務証明書

受験資格認定基準を満たす施設…『受験資格認定申請』

勤務経験を積む必要のある人は必ず関連する現場で働くことになるので、受験することを決めたその日から、保育士試験の勉強をスタートしましょう。

 
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