保育士試験に合格した人が「独学で」というのをよく聞きますが、通信講座の教材を使っていたり、オンラインのコミュニティに参加したりしていても独学と言えるのでしょうか?
そもそも独学ってどういう状態をいうのでしょう?
独学とは
「保育士試験は独学で合格しました!」
こんな言葉をよく聞きますが、独学って正確にはどういう勉強法のことをいうのでしょうか。
通信講座は独学じゃない
独学とは学校に行ったり先生の指導を受けたりしないで、ひとりで勉強すること。というのが一番多く使われている意味です。
この意味から考えると、通信講座は独学にはなりません。
学ぶ教材を揃えてもらい、学習計画を提案してもらい、添削を受け質問で専門家の指導を受けられる環境が与えられていますから。
一方、自分で教材を選び、学習計画をたてて学ぶ人は間違いなく独学と言えるでしょう。
オンラインコミュニティは独学?
では、SNS上にあるコミュニティや保育士資格の学習サイトで質問に答えてもらい、教材を提供してもらって動画で先生の講義を聴くのはどうでしょう?
教材を提供してもらい先生の講義を聴いて、さらに質問もできたら、独学とは言えなくなってきます。
広い意味での独学
実際、独学の定義について色々調べてみると、あんがい広い意味で使われていました。
- 学校に通わないこと
- 自分で計画を立てること
- 自分の頭で考えて学びを深めること
保育士の国家資格は、保育士養成校を卒業すれば保育士試験を受けなくても取得できます。
そう考えると保育士試験に挑戦する段階で、すでにかなりの部分を自分の力で学ぶことになります。
自分の力で学習を進める大変さは、独学と同じですね。
保育士試験に挑戦する人たちの間では、独学だ、独学じゃないという議論はあまり意味がないと思うのは私だけでしょうか。
保育士試験は通信講座の方が合格しやすい?
通信講座は一般的に独学とは言わないけれど、独学とおなじ難しさがあることがわかりました。
それでも、通信講座を受けた方が保育士試験に合格しやすいと考える人がいるようです。
本当にそうでしょうか。
スタートダッシュは早い
たしかに、通信講座は合格に必要な教材を選び揃えるところから学習スケジュールの提案までしてくれます。
保育士試験に挑戦しようと思い立ってから勉強をスタートするまでの時間が早いです。
そして、必要なときに添削や質問サービスが使える。
これは確かに有利だと言えますね。
結局は独学力が必要
これだけ聞くと、なんとなく合格しやすいように思います。
しかし合格するには、得られるサービスを最大限に利用して、自分の力で勉強をすすめなければなりません。
結局、自分で頑張ることが必要で、通信講座を受けたから合格しやすくなるわけではありません。
添削も質問も利用しなければ何の価値もないし、学習スケジュールは最初の計画通りに進むことは少ないでしょう。保育士試験に合格した全ての人が、自分で学習を進める苦労をしています。
頑張った人みんなが「独学で合格した。」と言ってもいいのではないでしょうか。
保育士試験に合格するには『独学力』が必要
保育士試験に合格したかったら、とにかく勉強するしかありません。
そのときに必要なのは、学習に使える時間、学習にかけられる費用、そして独学力です。
独学力とは、言葉の通り『独りで学ぶ力』です。
- 目標設定
- 学習計画
- 学習の継続
- ゴールまでの忍耐力
この4項目のうち、特に重要なのが次の2つです。
- 『学習の継続』
- 『ゴールまでの忍耐力』
どんな学習法を選んでも、結局は自分で学習を進めるしか合格への道はありません。
まとめ
通信講座は独学とは言えません。
オンラインコミュニティも厳密には独学とは言えないでしょう。
しかし保育士試験に関しては、どの学習法を選んでも独学要素はとても大きく、みんな自分の力で学習を進めて合格を勝ち取っています。
合格した人はみんな、生活の中から学習時間をひねり出し、最後まであきらめずに頑張った人たちです。
選んだ学習法が独学なのか独学じゃないのか、考える時間がもったいないですよ(笑)。
私の個人的な考えをお話ししました。
あなたはどう思いますか。