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保育士試験は本当に保育現場で役立つのか

保育士試験を受けて資格を取り、保育現場に出るときに感じたこと。
それは、
「合格しただけで、現場では役に立たないのではないか?」
という疑問でした。

保育士試験で学ぶ内容は、本当に保育現場で役に立つのでしょうか。

範囲の広い保育士試験

保育士試験は9教科あり、それぞれの教科で合格点が必要です。
そして最近は特に、テキストには載っていないような内容が出題されることもあります。
単に暗記するだけでは解けない、深く理解していないと攻略できないのです。

より深く理解しようとするあまり、保育士試験だけでなく、心理学のテキストや社会福祉士の資格試験まで勉強する人もいます。
保育士試験の範囲をしっかり理解しようとすると、膨大な量になるのです。

保育士試験で身につけてほしいもの

保育士試験の勉強をしていて、ここまで勉強して本当に現場ですぐに保育士として働けるのか?

そんな疑問を持つ人も少なくないと思います。

実際に私も保育園で働き始めて、自分が何にもできないことにショックを受けました。資格を取ったからといって、ただのペーパー保育士でしかないと感じたのです。

しかし、現場で働き始めて1年もたつと、それまで保育士試験で学んできたことが、そのときどきで役に立つことが分かってきます。

たとえば、発達心理学者の様々な理論やその変遷を知ることで、目の前の子どもの見取りに深い洞察を与えてくれます。

日本の社会福祉の制度を学んだことで、家庭への対応に幅ができる可能性があります。
子どもの食と栄養を学び、その考えを理解した経験があれば、子どもの健康への影響を理解できるのかもしれません。

つまり、試験で学ぶことは、子どもや家庭を理解し、サポートするための対応力をつけることになるのです。


保育士試験合格は保育士として働くための切符

保育士試験に合格して得た保育士資格。

これは、保育士として現場で通用する、という「約束手形」ではありません。

保育士として現場で働くための切符を手にしたようなものです。現場に立つ、その資格を得たということなのです。
ですから、現場で戦力となるためには、まずは現場を知ること。そして、仲間と交流しながらチームの一員になることです。

保育現場には子どもたちがいて、目の前で時間の流れとともにどんどん変化しています。その流れの中で、仲間と連携しながら保育をしているのです。そこでは、とっさの判断が必要なことも、一瞬たりとも目が離せないときもあります。
その現場感覚を磨くには、現場で経験するしか方法はありません。

保育士試験で保育の土台となる知識を身につけたら、今度は現場で、子どもと向き合いながら、保育スキルを身につけていきます。
保育のスキルを身につけるための土台となる知識を身につける。それが保育士試験なんですね。

保育士試験合格と現場デビューの間

保育士試験合格と現場デビューの間には、どうしても一つの大きなハードルがあります。それが不安でなかなか一歩を踏み出せない人もいるかもしれません。

そんな人のために、保育士試験受験者向けの『保育士デビュー講座』というものがあります。

保育士試験に合格したあと、保育士として現場デビューするときに必要な心構えや注意点、基礎的な知識を無料で学べます。

保育士試験に合格したら、一度覗いてみることをおすすめします。


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